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イントゥ・ザ・ワイルド(新宿・テアトルタイムズスクエア) [趣味-映画]

仕事が大変順調に進んでいたので、今日は有給休暇を取得して3連休にしました。朝から晴れていて絶好の洗濯日和。午前のうちに家事を済ませると、映画を見るために新宿まで出かけていきました。映画館で映画を見るのは、これが今年に入ってから初めてになります。

どういう映画かというと、ショーン・ペンの監督4作目となる「イントゥ・ザ・ワイルド」。日本経済新聞の映画評論などで高評価を得ていたことで、以前から気になっていたものです。金曜日だというのに新宿南口から新宿高島屋のあたりは、まあ人の多いこと。もしかして希望の回は無理かなと思いつつ新宿高島屋の12階まで上がり、「テアトルタイムズスクエア」の劇場受付へ急いだのですが、幸いにして13:30の回のチケットを入手できました。

20分ほど待ってから入場、売店でパンフレット(600円)とミネラルウォーター(200円)を購入してシアターの中に入ります。指定の席に落ち着いて回りを観察すると、大体8割ぐらいの入りでした。新作の予告編を経て館内が暗くなって、148分の本編。けっこう長尺の映画で、最後のクレジットを見終えてから席を立ったのが16時15分頃でした。

さて、この映画は実話に基づいています。1992年の夏、アメリカ最北部アラスカの荒野でクリストファー・マッカンドレスという若者の死体が発見されました。東海岸の裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業。人生のエリートコースを約束されていた若者が、ある日突然すべてを捨てて旅立ち、2年間の放浪の果てにアラスカで早すぎる最後を迎えたのです。映画を見る人はクリスのそうした2年間を追体験していくことになるのですが、全編を通して感じたのは、彼の「真の自由や幸福を見つけたい」という強い意志でした。彼は決してネガティブな若者ではなく、本当の自分を見つけるために前向きに生きようとしていたのです。世間からは無謀、あるいは愚かと批判されることはあったとしても。

映画では、クリスのアラスカでの生活と並行して、(アラスカに到着するまでの)波乱に満ちたアメリカ縦断の旅も展開していきます。サウスダコタの小麦畑、コロラド川の激流、グランドキャニオン等々。その中でクリスはいろいろな人と出会い、彼らとの触れ合いを通じて人生のさまざまな真実を発見していきます。そして最終目的地であるアラスカへ旅立ったのですが、もしも生きて帰ることができたなら、そうしたことが彼の人生にとってどれほどの糧になったことか。最後の方ではこのようなことも考えていました。

ストーリーとは別に、とにかく自然の中での撮影が多かったようで、アラスカばかりでなく、サウスダコタの小麦畑、ソルトン湖の荒涼とした平原、グランドキャニオンとコロラド川の激流などの映像が圧巻です。ありきたりですが、美しくも厳しい大自然の中では人間がいかにちっぽけな存在かということも感じさせられます。終わった後もしばらく余韻が残っていて、印象的なシーンを反芻している自分がありました。DVD化されたら買うことになりそうです。

監督・脚本:ショーン・ペン
製作総指揮:ジョン・J・ケリー 、フランク・ヒルデブランド 、デヴィッド・ブロッカー
製作:アート・リンソン、ショーン・ペン、ウィリアム・ポーラッド
原作:ジョン・クラカワー
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:マイケル・ブルック、エディ・ヴェダー、カーキ・キング
美術:デレク・R・ヒル
出演:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート、ジェナ・マローン、ブライアン・ダーカー、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ボーン、クリステン・スチュワート、ハル・ホルブルック

売店でB2ポスター(500円)を購入してから2階まで下りると、東急ハンズにもひかれたのですが、そのまま外に出て紀伊国屋書店(新宿本店)へ向かったのでした。

参考:


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